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スマートオフィスでバックオフィスを快適に!(2)

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今だから必要なこと 第16回

BPOは、自社にどんな効果があるの?

先月号で、BPOサービスの全体像について紹介しましたが、今回は特に関心の高い2つを掘り下げて話をします。

業務の効率化ができる

業務の非効率を改善するためにBPOを導入したいと考える企業も少なくありません。それだけ業務の非効率性に悩んでいる企業が多いことがわかります。
日常の業務で、こんなことはないでしょうか。例えば「部門間の連携が悪く、似たような作業を重複して行っている」「昔からある書式を使用しているが、似たような書類が多くあり無駄な書類作成を行っている」といったケースです。定期的に行っている業務は何のために決めたのかわからないルールによって複雑化していることが多く、無駄なコストがかかってしまいます。
BPO導入時には課題の分析や処理方法の標準化、ITツールの導入などといった業務プロセスの改善を行います。もちろん自社で業務改善を行うことも不可能ではありませんが、社内のしがらみによって改革を進めることが難しい場合もあります。BPO サービスは第三者の立場から戦略を立てられるため、しがらみにとらわれない改革が期待できます。
また、税務や会計といった分野は頻繁に法律や規制が変わり、年々複雑化しています。こういった専門的な情報を常にキャッチアップし、対応し続けることは容易なことではありません。そこでBPOサービスを利用し、精通した専門家に業務を依頼すれば法律や規制に対応できないといった心配から解放されます。

コスト削減ができる

BPO を導入することによって人件費の削減といったコスト削減が期待できます。企業の業務内容は大きく以下の3つに分類できます。

  • 入力業務など比較的簡単な高いスキルを必要としない作業
  • ある程度専門性が必要で一定量の知識が求められる作業
  • 高度な判断や高い専門性が求められる作業

もちろん、全てに対応できるハイスペックな人材を揃えられれば業務上の問題はありませんが、ハイスペックな人材は人件費も高く、高コストになりがちです。
そういった状況に対応するため、通常の場合、企業はスキルが低いけれど人件費が安い人材や、ある程度専門的な仕事にも対応できるけれど人件費が高めの人材などを組み合わせて社内の業務を行い、高度な専門性が必要な仕事はその都度外部のスペシャリストに依頼するなどの方法で対応します。
しかし、企業の業務量は常に一定ではなく、繁忙期と閑散期が存在します。繁忙期に合わせて人材を揃えると閑散期に人が余って無駄なコストがかかる結果になりかねません。
BPO サービスであれば、全てに対応できる人材が揃っているだけでなく、他の企業からも業務を受注しているので、業務に必要な人員だけを必要なタイミングに割り当てることができ、全体のコストを一定水準に保つことが可能です。本来固定費である人件費を、必要に合わせて調整できることはBPO導入の強みのひとつです。

大辻 明彦

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